毛皮の手入れと保管

毛皮の手入れと保管

コーヒーやジュースなどをこぼしたら?

コーヒーやジュースなどをこぼしたら?
うっかりしてコーヒーやジュースなどをこぼしてしまったら、すぐにハンカチかティッシュペーパーで吸い取ります。その後、少し濡らしたタオルで汚れを軽くたたきだすようにして、拭取ります。糖分が残っていたりすると虫食いの原因になります。繰り返して丁寧に処理しましょう。それでも取れない場合は、早めに毛皮専門店に持って行くほうが良いでしょう。

雨や雪などで濡れた時は

雨や雪で濡れた場合は、よく振って水分を切ったら、乾いた布で丁寧に拭取り、風通しのよいところで日陰干しにして、自然乾燥させます。
皮まで濡らしてしまった時は、皮が硬化したり破れてきたりしますので早めに購入店かクリーニング店に相談しましょう。

毛並みにくせがついた場合は

ぬるま湯で固くしぼったタオルで毛先の部分を軽く濡らすか、霧吹きで軽く水を吹きかけます。
後は、金グシで毛並を整え、日陰乾しで自然乾燥させれば、たいていのクセは取れます。

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毛皮は虫に食われやすいので注意

毛皮を損ねる最も大きな問題は害虫といえるでしょう。
ペットの小鳥の巣、庭木の鳥の巣などにも、毛皮を好む虫が寄生していることがあります。押入れの綿ぼこりの中にも虫の卵がいることがあります。
エンマコオロギ、ゴキブリなども毛皮を食うことがあります。
とにかく虫のつく機会はいろいろありますので、家の中を良く掃除することです。毛皮を保管する部屋やタンスなどは清潔にしておきましょう。
勿論、毛皮そのものに虫の卵などついていないよう、清潔に保つことが大切です。
また、しまう時は防虫剤も必ず入れます。

毛皮は熱が大敵

毛皮の保管について毛皮は少々、雨に濡れたりしても、後できちんと手入れをすれば心配ありませんが熱には大変、弱いので十分ご注意下さい。
毛皮が製品になるまでの工程で、いろいろ化学処理が行われますが、80度以上の熱をかけることは一度もありません。
タバコやライターの火などは、瞬時に毛先を焦がしてしまいます。一番、気をつけていただきたいのはストーブの熱です。そばをさっと通り過ぎるだけでも、あっという間に毛先がちりちりになってしまいます。こうなった毛皮は大修理をしなくてはなりません。広範に及ぶと費用も時間もかかってしまうので、気をつけましょう。

毛皮の保管について

毛皮の保管は、暗冷な通気性の良い所で、毛皮が押し潰されることのないように収納し、防虫剤を活用します。除湿剤は硬化の原因になる場合がありますので注意が必要です。
そして時々、風通しの良い所で陰干しをすれば、特に専門店に保管に出すこともありません。しまって置いた毛皮を、再び取出して使用する時は、毛並を逆さにして振りますと、ねていた毛が逆立ちふわっとした毛並になります。

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